今回は、古生物研究者である鈴木直さんについて、ピックアップしていきたいと思います。
鈴木直さんは、フタバスズキリュウを発見したことによって有名になった人物なのでした。
そこで、鈴木直さんの2020年現在までの経歴はどうなっていたのか、学歴はどのような感じだったのか、確認していきましょう。
また、鈴木直さんといえば、やっぱり、フタバスズキリュウの存在は絶対に欠かすことができませんから、フタバスズキリュウについても、ご紹介してまいります。
鈴木直さんがフタバスズキリュウを発見した時の年齢はいくつだったのかもチェックしていきましょう。
それではさっそく、こういった鈴木直さんに関する話題について、ご覧ください。
1.鈴木直の現在までの経歴と学歴
鈴木直さんは、1951年6月25日、福島県の出身で、2020年11月現在の年齢は、69歳です。
子供だったころから生物の化石に興味があったという、鈴木直さん。
すでに当時から化石を探していたという、きわめて好奇心旺盛な子供だったそうです。
そんな鈴木直さんの人生のおおきな転機となったのが、中学生のときに出会った、『阿武隈山地東縁のおい立ち』という本でした。
『阿武隈山地東縁のおい立ち』とは、福島県いわき市の地層について書かれた本です。
中学生が興味を持つには、あまりにも渋すぎる感がありますね。
とはいえ、これがキッカケとなって、鈴木直さんは古生物の化石探しを本格化させていくことに。
そして鈴木直さんは、とうとう、高校生だったころに、首長竜の脊椎骨の化石を発見することに成功したのでした。
これが、いわゆるフタバスズキリュウだったというわけですね。
フタバスズキリュウについては、後であらためて、どういった生物なのか、確認していきましょう。
なお、フタバスズキリュウの発見に成功した後、鈴木直さんは、いわき市アンモナイトセンターに勤務。
2020年現在では、いわき市アンモナイトセンター主任研究員となっていました。
鈴木直さんは、古生物の化石の発掘、調査、復元などに尽力しつつ、それ以外にも、サメやサメの歯の研究も行っています。
そんな鈴木直さんの学歴も気になりますが、鈴木直さんの出身高校は、福島県立平工業高校でした。
一方、どこの大学の出身だったのかは、明らかになっておりません。
もっとも、中学生時代からこんなことに興味を持っていて、大偉業を成し遂げた鈴木直さんです。
きっと、それなりに偏差値の高い学校を卒業していたのではないでしょうか。
これからも鈴木直さんの研究の進捗に期待したいですね。
2.鈴木直のフタバスズキリュウ発見時の年齢
このように、フタバスズキリュウの発見という、歴史的な偉業を達成していた、鈴木直さん。
このこと自体も大変な業績でしょうが、なによりもすごいのは、フタバスズキリュウを発見したとき、鈴木直さんはまだ高校生だったということでしょう。
高校生といえば、ふつうは大学受験に向け、勉強している時期ですから、大人でもふつうはむずかしいフタバスズキリュウの発見など、実に驚異的なことです。
それでは、鈴木直さんがフタバスズキリュウを発見したとき、彼の年齢はいくつだったというのでしょうか?
1951年6月25日生まれだった、鈴木直さん。
フタバスズキリュウを発見したのは1968年10月のことですから、当時はまだ16歳でした。
つまり高校2年生だったのです。
おなじ高校生でも、3年生でもたいしたものなのに、若干、2年生だったとは、すばらしい限りでしょう。
3.鈴木直のフタバスズキリュウ発見
鈴木直さんのフタバスズキリュウ発見時のようすも追っていきましょう。
運命の1968年10月、鈴木直さんは、双葉層群玉山層において、サメの歯の化石を発見しました。
そしてその後、発掘を続けてみたところ、さらに、首長竜の脊椎骨の化石を発見したのです。
これを受け、国立科学博物館の小畠郁生さんと長谷川善和さんが発掘にくわわることになりました。
このようにして発見されたフタバスズキリュウは、復元が終わるまでに、実に、4年もの歳月がかかったといいます。
あらためて鈴木直さんの業績のすごさが分かるというものですね。
4.鈴木直が発見したフタバスズキリュウとは
最後に、鈴木直さんが発見したフタバスズキリュウについても、見ておきたいと思います。
フタバスズキリュウは、和名では「双葉鈴木竜」、学名では「Futabasaurus suzukii」といいます。
爬虫類双弓類プレシオサウルス上科エラスモサウルス科。
生息していた地質年代は白亜紀です。
首長竜としては、日本で初めて化石が発見されました。
これを見ても、やはり鈴木直さんの功績はきわめて大きいといえるでしょう。
いまでこそ、世間でよく知られているフタバスズキリュウ。
しかし、もしも鈴木直さんによる発見がなかったらと思うと、怖くなってしまいますよね。
鈴木直さんに続く、優秀な古生物の専門家にも期待していきたいと思います。