宇宙飛行士の野口聡一さんといえば、とくに宇宙にくわしくない方であったとしても、だれでも、その顔や名前を知っている人物の1人ではないでしょうか。
そもそも宇宙飛行士という職業自体が、現実離れしたイメージもありますし、老若男女問わずあこがれてしまうことでしょう。
ましてや、野口聡一さんのような有名な宇宙飛行士であれば、なおさらではないかと思います。
それでは、野口聡一さんのこれまでの宇宙飛行士としての経歴は、どうなっていたのでしょうか。
野口聡一さんのISS(国際宇宙ステーション)における総滞在時間がどれくらいだったのかや、過去の打ち上げについても、探ってみました。
1.野口聡一宇宙飛行士の経歴
野口聡一さんは、1965年4月15日、神奈川県の出身で、2020年11月現在の年齢は、55歳となっています。
身長は、さすが宇宙飛行士だけあって、180センチもありました。
宇宙飛行士になる前の野口聡一さんは、石川島播磨重工業に勤務。
仕事内容は、やはり、空に関するもので、航空技術者として働いています。
当時の野口聡一さんの仕事は、超音速旅客機のエンジンを開発するというものなのでした。
そしてその後、野口聡一さんは、宇宙開発事業団において、宇宙飛行士候補者に選ばれたのです。
なお、このとき、野口聡一さん以外に、宇宙開発事業団に応募してきた人は、なんと500人以上もいたといいますから、宇宙飛行士がどれだけ狭き門だったのかが分かるというものでしょう。
やがて、野口聡一さんは、1996年には、宇宙飛行士としてのトレーニングをスタート。
その後、NASAのジョンソン宇宙センターにおいて宇宙飛行士になるための修業に励み、1998年には、ガガーリン宇宙飛行士訓練センターにおけるトレーニングに参加することに。
さらに、野口聡一さんは、ISS(国際宇宙ステーション)を組み立てるために必要な訓練も受けていきました。
そして、とうとう野口聡一さんは、宇宙に飛び出す時がやって来ることに。
野口聡一さんにとっての初めての宇宙への打ち上げは、しかし、コロンビア号の事故の後に、NASAがスペースシャトルの運航を再開させてから、初めてのものとなったのです。
さすがの野口聡一さんであっても、これには正直、とてつもない不安がこみあげてきたに違いないでしょうから、まったくもって、たいした偉業ですよね。
なお、野口聡一さんの一連のこれまでの宇宙への打ち上げの実績については、後でくわしく見ていくことにしますので、ご覧ください。
2.野口聡一宇宙飛行士の学歴
宇宙飛行士が難易度の高い職業であることは有名でしょう。
したがって、そうとう知的水準が高いであろうことは、容易に想像がつくかと思われます。
それでは、野口聡一さんの学歴は、どのようなものだったのでしょうか。
こちらは、想像以上にすごすぎるものでした。
小学校は茅ヶ崎市立浜須賀小学校。
中学校は茅ヶ崎市立浜須賀中学校。
高校は神奈川県立茅ヶ崎北陵高校。
そして大学は東京大学工学部航空学科卒業。
さらに、大学院は、東京大学大学院工学系研究科航空学専攻修士課程、東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了だったのです。
ちなみに、野口聡一さんが博士課程を修了したのは、なんと2020年のこと。
あの年齢でここまで勉強熱心とは頭が下がりました。
3.野口聡一宇宙飛行士のISS総滞在時間
次でご説明しますように、野口聡一さんは、これまでに複数回、打ち上げを経験してきました。
それでは、野口聡一さんのISS(国際宇宙ステーション)における総滞在時間は、どれくらいのものだったのでしょうか。
野口聡一さんの初めての打ち上げは、2005年のことでした。
2度目は2009年、そして3度目は2020年のことです。
これまでの野口聡一さんのISS(国際宇宙ステーション)における総滞在時間の具体的な長さは分かりません。
しかし、野口聡一さんがこれまで地球外にいた時間は、通算6ヶ月以上にも及ぶものでした。
いくら何度も体験済みのこととはいえ、その経験の多さ、そして長さには度肝を抜かれてしまいます。
4.野口聡一宇宙飛行士の過去の打ち上げ一覧
それではおしまいに、野口聡一さんの過去の打ち上げについても、チェックしておきましょう。
初めての打ち上げとは、2005年7月で、STS-114ミッション。
2度目の打ち上げとは、2009年12月から2010年6月までで、ISS第22次/第23次長期滞在。
そして3度目の打ち上げとは、2020年11月から始まった、ISS長期滞在ミッションなのでした。
まさに、いまこの瞬間、宇宙で活躍していた、野口聡一さん。
過去の2回とおなじように、またしても、無事に地球へ帰還してくれることを願いましょう。
野口聡一さんは、そうとうな働きをしていたようで、あらためて、その偉大さを痛感させられますね。
そして、宇宙飛行士になって長いのに、まだ学業に取り組んでいたのも立派な限り。
きっと野口聡一さんは、まだまだ世界のために尽くしてくれることでしょう。